院長・医師紹介

あいち肝胆膵ホスピタル 院長挨拶

 「あいち肝胆膵ホスピタル」は、2005年10月に有床診療所「あいち肝胆膵消化器クリニック」として開院後、2014年8月に病院となりました。日本で「肝胆膵」の名称を標榜している医療施設は多くはありません。

 長年にわたって肝臓癌を中心とした肝胆膵領域の診療を行ってきた専門医師が、それまでの知識・経験・技術をもとにして高度医療機器を用いて、患者さんに適切な診療・治療を行うことを目指して実践してきました。

日本の病院診療の現場では、受け入れ患者数があまりにも多くて病院側の人員的な対応限界などが問題となっており、必ずしも患者さんに時間をかけて十分に説明し納得が得られているとは言えません。私たちは患者さんの診療においてはインフォームド・コンセントを基本としており、外来・入院診療とも患者さんに画像や検査データ等について十分に時間をかけて説明し、患者さんが納得できる診断や治療法の提案をしてから治療を行っています。専門性を求めてのホームページ検索や、患者さんの口コミなどによるセカンド・オピニオン受診の患者さんが過去10年間で140件以上あり、その約半数は500床以上の病院からであったことは私共の病院へのご評価であると自負しております。

 開院後11年間に肝臓癌320例、胆管細胞癌25例、転移性肝癌180例、胆のう癌45例、胆管癌65例、膵臓癌155例、胃癌200例、大腸癌320例などの経験をしております。

 肝臓癌では肝切除例は125例と決して多くはありませんが、切除不能症例に対して肝動脈栓塞術900回、ラジオ波焼灼術300回など患者さんの状況に応じた治療選択を行っています。胆膵領域癌の切除数も110例ですが、多数の切除不能症例に対して胆道ステント、黄疸消失後の全身化学療法を行って長期予後を得る症例も多々あります。

 近年腹部外科領域における腹腔鏡下手術の進歩は目覚ましく、胆嚢結石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術は今や標準術式となっております。他方大腸癌・胃癌に対しても腹腔鏡下切除術は微細な操作を可能とし、ほとんど術中出血もないような手術となっています。肝胆膵領域癌の場合は、動脈、門脈、静脈、胆管などの処置が必要なため腹腔鏡下手術はまだ初期段階ですが、今後リスクと安全性を確認しながら症例によっては採用し、また腹腔鏡下手術のその良い点を開腹手術にも還元して、より高度な手術を行えるよう精進していく方針です。


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院長 / 末永 昌宏

<略歴>
1969年 / 3月 名古屋大学医学部卒業
1969年 / 4月 公立陶生病院研修医
1970年 / 4月 公立陶生病院外科医師
1973年 / 9月 名古屋大学第二外科入局
1975年 / 8月 愛知医科大学第一外科助手
1978年 / 7月 名古屋大学第二外科帰局
1979年 / 9月 名古屋大学第二外科助手
1986年 / 4月 名古屋大学第二外科講師
1987年 / 6月 名古屋記念病院外科部長
1988年 / 4月 名古屋記念病院副院長兼務
2000年 / 8月 名古屋記念病院院長
2004年 / 7月 名古屋記念病院退職
2005年 /10月 あいち肝胆膵消化器クリニック院長

2014年 / 8月 あいち肝胆膵ホスピタル院長

<学会評議員>

  • 日本肝胆膵外科学会
  • 日本臨床外科学会
  • 日本消化器病学会など

<研究会>

  • 東海肝臓外科研究会 顧問
  • 名古屋肝疾患研究会 顧問

<主な資格>

  • 日本外科学会指導医
  • 日本消化器病学会指導医
  • 日本消化器病外科学会指導医

<大学時代クラブ活動>

硬式野球部